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性器ヘルペス |
単純ヘルペスウィルス(herpes simplex
virus)によって感染するSTD・性病です。 |
ヘルペス潰瘍【写真1】 |
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■ヘルペスの痛み方は人それぞれです。この患者さんは非常に強い痛みで来院しました。ご覧のように潰瘍(かいよう)状のびらん状態です。
潜伏期間は3日〜7日です。水疱、潰瘍、びらん、色素沈着の経過を取ります。痛みは神経痛様症状・チクチク感・陰部全体の痛みなどいろいろです。女性の症状は男性より強く、歩行障害になるほどです。
(診断)特有の水泡と浅い潰瘍で診断は容易です。不顕性感染の場合は血液検査で判断します。
(治療法)抗ヘルペスウィルス剤の内服(商品名:バルトレックス・ゾビラックス)と軟膏の治療が基本になります。しかし再発を繰返す場合は骨盤内の仙髄神経節に潜んでいるので、完治は難しいのが現実です。女性の場合、生理が来るたびに発病することがあります。
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ヘルペス潰瘍【写真2】 |
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■この病気の特徴は痛みです。潰瘍そのものの痛みと神経痛の痛みを伴います。また患部近くの神経麻痺を起こす可能性があり、排尿障害や排便障害などの機能障害を来たすことがあります。
性器ヘルペスは肛門にも出来ます。 |
ヘルペス色素沈着【写真3】 |
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■感染をすると、潜伏期(2日〜10日間)を経て水泡形成します。水疱はほどなく潰れ、潰瘍状【写真1・2】になり色素沈着【写真3】をし治ります。
(重要)一度感染すると骨盤内の陰部神経節にヘルペスウィルスのDNAが侵入し潜伏します。そして体調の悪い時や女性の生理の時に活動し始め症状が出現し繰返します。完全に治るまで根気と時間が必要です。 |
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