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尖圭コンジローマ |
HPV(human papilloma virus ヒト乳頭腫ウィルス)によって伝染するSTD(性行為感染症・性病)です。 |
尖圭コンジローマ(イボイボ) |
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■男性の亀頭部や包皮にイボイボができます。これは尖圭コンジロームというSTD・性行為感染症です。
ヒト乳頭腫ウィルスによって感染します。潜伏期間が1ヵ月から9ヶ月と長いので、感染経路が不明なケースがしばしばです。早期に治療しないと再発して治療するのが難しくなります。
亀頭部左辺縁に直径5mmのイボ状の乳頭腫(コンジローム)を1個と直径3mm・2mm・1mmの3個の計4個を認めます。
この患者さんは仮性包茎でこの病気にかかり易い状態です。 |
尖圭コンジローマ(カリフラワー) |
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■陰茎環状溝の周囲に花が咲いたように広がった尖圭コンジローム
(診断)女性では膣内に綿棒を挿入・擦過し膣分泌液を検査します。男性の場合には、この検査はできないので、視診でイボを確認するしか方法はありません。
現在、尖圭コンジローマの血液検査はありません。
(治療法)
内服治療:抗ウィルス剤
薬剤治療:抗がん剤軟膏
外用治療:抗がん剤・抗ウィルス剤
手術治療:外科的切除・電気凝固術・レーザー治療 |
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フォアダイスと真珠様陰茎小丘疹 |
フォアダイス |
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■尖圭コンジロームと勘違いして悩む若者が多くおられます。これはSTD・性行為感染症ではありません。成人男性の65%に認められる生理的な現象です。
(重要)包茎手術専門クリニックや美容整形外科で、フォアダイス・真珠様陰茎小丘疹を「尖圭コンジローマの疑いがある」と言葉巧みに包茎手術やオプション手術を行い被害にあっている方がいらっしゃるそうです。
女性の場合の膣前庭乳頭症も生理的現象なのですが、尖圭コンジローマと誤診されることが多いので注意が必要です。
区別すべき尖圭コンジローマの特徴
非対称性に発生し、まばら 表面の色は正常皮膚色と異なる 大きさは大小不同で統一感がない 痛みやかゆみはない ひたすら増殖のみ |
真珠様陰茎小丘疹 |
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■フォアダイスと同様に生理的な現象で成人男性の20%に認められます。ペニスの環状溝に沿って観察できます。尖圭コンジロームと外見上の違いは、尖圭コンジロームは大きさがまちまちで不ぞろいですが、珠様陰茎小丘疹は大きさが小さくて粒が揃っていることです。
(治療法)どちらも病気ではありませんから治療の必要はありません。それでも美容的に気になったり、劣等感になっているのであれば、その心を治すという意味でレーザー光線や電気焼灼で治療します。ただし、病気ではないので保険が利きません。 |
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