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尖形コンジローマ
尖形コンジローマとは human papillomavirus(HPV)の性的接触感染によりイボのような症状が発生するウイルス性性感染症です。
病原体となるHPVは約8,000塩基対の環状2本鎖DNAを有した10の-5乗mm程の大きさの小型DNAウイルスで、現在、培養細胞で増殖できないため、ゲノムDNAの塩基配列の違いによって90種類以上の型に分類されています。
子宮頚癌の90% 尖形コンジローマの原因となるHPV(ヒトパピローウイルス)の繁殖生態から、長い期間を経て性器癌になる可能性あることが近年注目を集めています。

男性が罹る陰茎の扁平上皮癌の61%にHPV16型が、18%にHPV18型が検出され、女性の罹る子宮頚部の扁平上皮癌から90%以上にHPVが検出され、そのDNAの型は16型が最も多いとされています。

また、腺癌からは75%にHPVが検出され、18型が多く検出されています。
6,11型に比べ悪性化する要因となる16,18型では、自覚症状に乏しいことが多いため無意識のうちにHPVを広めてしまう可能性があります。また、尖形コンジローマの症例は性器HPV感染症全体の10%ともいわれています。

どのようにして感染するのか? 尖形コンジローマの原因となるHPVは培養細胞での増殖に成功していないため、感染経路は断定されていませんが、皮膚や粘膜の上皮損傷部位に直接的な接触により侵入し、基底細胞に感染すると考えられています。
また、HPVは細胞外では短時間で死滅するため、性行為のような密接になる行為で感染すると考えられます。
特に男性HPV感染者の場合、精液にHPVが検出されることが多く、精液からsexパートナーへと感染する可能性も考えられます
潜伏期間 3〜4ヶ月間
症状

感染後,数週間から2〜3か月を経て,陰茎亀頭・冠状溝・包皮・大小陰唇・肛門周囲等の性器周辺部にイボ状の小腫瘍がたくさんできます。

放っておくと、増殖してカリフラワーのようなかたまりになる。
自覚症状はほとんどなく、イボが大きくなったころに不快感を覚える程度。
進行して炎症を起こすと、痛み、かゆみ、性交痛、排尿痛があることも。
診断と治療
コンジローマを外科手術により切除したり,電気焼灼・レーザーメスによる蒸散法・液体窒素による凍結療法と、感染している部分に薬を塗布する方法がある。再発しやすいので治療後1〜2年程度定期的な検診が必要。
フォアダイスと真珠様陰茎小丘疹・膣前庭乳頭症
尖圭コンジロームと勘違いして悩む若者が多くおられます。これはSTD・性行為感染症ではありません。生理的現象でおきるものです。
どちらも病気ではありませんから治療の必要はありません。それでも美容的に気になったり、劣等感になっているのであれば、その心を治すという意味でレーザー光線や電気焼灼で治療します。ただし、病気ではないので保険が利きません。
包茎手術専門クリニックや美容整形外科で、フォアダイス・真珠様陰茎小丘疹を「尖圭コンジローマの疑いがある」と言葉巧みに包茎手術やオプション手術を行い被害にあっている方もいらっしゃるそうです。

女性の場合の膣前庭乳頭症も生理的現象なのですが、尖圭コンジローマと誤診されることが多いので注意が必要です。
【膣前庭乳頭症と尖圭コンジローマの鑑別点】
膣前庭乳頭症の特徴
 膣口周囲から小陰唇内側にかけて対称性に多発・密集
 直径1mm前後、長さ2〜3mm程度の糸状乳頭様の形で表面の色は正常
 大きさはほぼ均一
 痛みやかゆみを伴うことがある
 生理周期によって大きさや数に変化がみられる

区別すべき尖圭コンジローマの特徴
 非対称性に発生し、まばら
 表面の色は正常皮膚色と異なる
 大きさは大小不同で統一感がない
 痛みやかゆみはない
 ひたすら増殖のみ

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